「食」すべてが危険にさらされたこの一年。これほど作ることに悩み、食べることに戸惑いを感じたことはありませんでした。誰に頼り、何処に求める・・・・。時が経つにつれ、薄らいでいく汚染された大地があるということ。そして、何もしないまま放り去ること。私たちは自分たちが出来ることを、やり続ける・・・・。この先、純粋に「作る楽しみ、食べる幸せ」を感じ、誇れる風土を自らの力で、守り育てて行くために。昨年に引き続き第2回の「風土inFOOD・2012・自立祭」を10月27日(土)澄み切った秋晴れの下、盛大に開催いたしました。
今年の異常天候でも、がんばって育て上げた「稲の収穫」も一段落し、でんでん倶楽部の生産者、その家族、関係者の皆さんが一同に会しました。当日は秋晴れの下、午後2時30分稲作研究会渡辺会長の開会で始まりました。
イベントは、3部構成で、進行はお馴染み関根専務。まず、第1部は伊藤社長から東日本大震災から1年半が経過した今の状況等の挨拶があり、その後この震災で多大なご支援、ご協力を頂いた関係者の皆さまへ感謝状の贈呈がありました。この一年半を振り返った関係者の皆さまの挨拶に、会場全体が、それぞれ思いに耽るひとときでした。
第2部は、伊藤社長をコーディネーターにカタログハウス・大地の会・東都生協の代表4人でトークショーが開催されました。「復興から自立へ」「再生可能エネルギー」「震災後の市場動向」等多岐にわたり各分野の先頭に立つ皆さまの話が聞ける貴重な時間となりました。
2時30分オープニングからここまで90分。第2部終了前から会場内は、採れたて旬の香りが満載です。ステーキ、焼き鳥、うどん、ソーセージや焼ソバと「旬彩料理と地酒」がオープンです。飲食コーナーの他に今年は「直売コーナー」も設置しました。旬のくだもの(りんご・ぶどう)や各コーナーの加工品、ジェイラップ乾燥施設の加工品等メニューも豊富に開催されました。
第3部は屋外ライブです。でき立ての美味しい食と地酒でほろ酔いながら、生演奏に歓喜の声です。第1回に引き続き、東京からカタログハウス東京店店長率いる「The creepers」が駆けつけていただき、約40分にわたりオリジナル曲にビートルズの曲も交えながらの熱演で、日が沈む頃には最高潮に盛り上がりました。引き続き地元から「復興バンドから自立バンド」へと変った「Disc Lord」の50過ぎオヤジロックバンドが熱演してくれました。
エンディングとなった6時過ぎは、もう陽も落ち晩秋を思わせるほどの冷え込みでしたが、熱気は益々高調で、閉会のあいさつを、でんでん倶楽部の鈴木会長が声高らかに閉めました。
その後、閉会の閉会にと、再び伊藤社長がマイクを持ちこの一年半にわたる生産者の皆さまのご苦労をたたえ閉会の閉会となりました。「また来年もがんばろう!」と。
こんな、可愛いワンショットも。巨大なトラクターのタイヤで・・・・。